三丁目の夕日

昨晩、帰りがけにレイトショーで観てきた。
本来、この種の内容の映画は私の趣味ではない。
TV放映ならみるかもだが、映画館に行ってまで、という分野。
だが、これ、観てきた人の評判が、かなり良いのだ。それで気になって。
観た感想は。
・・・納得。
 
CGをかなり使っているのは判るけど、派手にするような演出ではない。
何気ないシーンをしっかり撮っている。
出演者もしっかり演技していて・・・子役までもが・・いや、子役の演技が良いのだ。
手抜きなく。*1
時代は昭和30年代前半かな。私が生まれる前ではあるが、恐らくこんな風だったのかな、と思わせる情景。*2
人々が夢を持っている時代。だが、戦争の傷もまだ少し残っている時代。
原作からなのだろうか?*3 笑いあり、涙ありのストーリー。
1人の主人公というのは存在させず、上野近くの路地裏の地域の者達をしっかり描いている。
数カ所で笑った。3〜4回泣いてしまった。
やられた。
 
この映画、内容的に地味であるから、大ヒットと迄はいかないかもしれない。だが、観た者の評価は高い。高い筈だ。きっと。
 
(ただ、小さい子供(小学生以下)には向かないかと思う。)
 
追記:
とりとめのない話のようなのに、大きな違和感もなく、なんとなくまとまった印象。
それが、何故だったか、後になって判ってきた気がする。
全体に一巻したテーマのような物があったのだ。
「家族愛」とでもいうか・・・

*1:他の邦画が手抜きというのではないけど。

*2:見終わった後、年配の夫婦の方が「あの時代ならもうちょっとアスファルトあったよね」とか話していたから、その時代に生きていた人がみれば、ちょっと違うのかもしれない。だが、私が生まれる前なら、土ばかりの路地裏があってもおかしくないと思う。

*3:私は原作は知らない。