むかついた出来事

帰りの道中。
駅から家に向かって歩道を歩いていた。
まだ駅の傍で、人通りが多い状況。
信号のある交差点、赤信号で前の人達が止まっていて、私も歩く速度を落とした。
足のかかとに何か当たった感触、その後、何か落ちる音が。
立ち止まり、後ろを振り向く。
何かが当たったので「すみません」と後ろの人に声をかけようとしたのだが、何も云えなかった。
後ろにいた女性がこちらを睨み付けつつ傘を拾っていた。
後ろからこちらに傘を当てておいて、何故向こうは無言?それどころかこちらを何故睨み付ける?
信号が青になり人が歩き出して、なんとなく気になり、その女性を見続けてしまった。
左手に携帯を持ちそれを観ながら、その左腕に傘を引っかけて歩いている。
傘が揺れる、観ていて危ない。
その人の肩を叩いて、「傘をちゃんと持って下さい」と注意した。
無言。
その態度でこちらもカチンと来て。
「ちゃんと持って下さい。大体、何故後ろから人に傘を当てておいて、一言も謝らないのです?」
無言。
「何とか言いなさい。」
「貴方が私の前を横切るから当たったのです!」
・・・前にいた私が悪いと言い放ちました。
あっけにとられていると、その人が前を歩いていた別の女性を横切る際、その相手に傘が当たった。
「ほら、また人に傘を当てている。あの女性に謝りなさいよ。」
無言。
こっちを観ず。ずっと無視。
「何とか言いなさい。」
無言。
無視して歩き続ける。
傘をちゃんと持とうとは一切しない。
人の注意を無視し続ける。
絶対に謝ろうとはしない。
なんなのだろう、この女は。
謝ったら負けとでも思っているのだろうか?
日本人のコミュニケーションってのはそうじゃないだろうに。
もうむかつくだけなので、こっちもその後は無視した。
 
いや、まぁ、傘が当たったからって、怪我した訳でも何でもないよ?
一言、すみませんなり、ごめんなさい、があれば何の問題もない事柄。
本来なら、本当に大した事ない事なのに、何故かとてもむかついた。
日本語のすみません、ごめんなさい、なんてのは挨拶にも使われる言葉で、別にそれで「負け」になるような物でもないというのに。